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 「英語力ゼロ」からアメリカミュージカルの舞台へ。 夢のブロードウェー女優に一歩近づいた西岡舞さん

「英語力ゼロ」からアメリカミュージカルの最高峰、夢のブロードウェー舞台女優を目指して2年前に渡米し、「いつか大舞台でスポットライトを浴びたい」と挑戦を続けチャンスをつかんだ西岡舞さん(26)のショービジネスの世界で経験した成長への道のりを書いてみました。

 

 「英語力ゼロ」渡米前まで英語をほとんど話せなかった

2016年9月アメリカミュージカルの舞台、ニューヨーク近郊の劇場で、ミュージカルを生き生きと演じる日本人の姿がありました。高知県出身の西岡舞さん(26歳)。「いつか大舞台でスポットライトを浴びたい」とアメリカミュージカルの舞台最高峰、ブロードウェーの舞台女優を目指して2年前に渡米し、歌や芝居のレッスンを重ね、中規模の劇場の公演でついにチャンスをつかみました。しかし、彼女は渡米前まで英語をほとんど話せなかったといいます。

ミュージカルの世界では、アメリカニューヨークの目抜き通り「ブロードウェー」周辺の有名劇場、「ブロードウェー・シアター」の公演が最高峰であり、世界中から“俳優の卵”たちがニューヨークに集まって修業を積んでおり西岡舞さん(26歳)もその一人。
今回、西岡舞さん(26歳)が出演したのは、ニュージャージー州ウエスト・ウィンザー・タウンシップにある劇場「ケルシーシアター」で上演されたミュージカルの名作「ミス・サイゴン」。大勢の観客が見つめる中、西岡さんの高らかなソプラノが劇場に響き渡ります。演じた役は、主演キャストの1人「ジジ」。コミカルな演技を織り交ぜながらも、どこかはかなく、強く、優しい女性像を見事に演じ切り、観客から沢山の喝采を浴びました。

西岡 舞 プロフィール

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ニックネーム
ドリームリーディングセッション西岡 舞

1990年2月21日(26歳)
A型
出身地・高知県
現在アメリカに在住
職業詳細
ミュージカル女優、マナカードリーディング、メディカルアロマセラピスト
未婚
出没地
ニューヨーク、東京、高知  

 

「劇団四季」が人生を変えた

高知県内陸部の土佐山田町(現香美市)に生まれた西岡舞さん(26歳)は、幼少期は自然が大好きで「川遊びをし、校庭を裸足で走り回った」といい、高校で「医師になりたい」と考えていました。目標となる人生が変わったのは、姉と一緒に行った「劇団四季」のミュージカル「裸の王様」を見た日。幕が下りたとき、感動と興奮の中で決心したそうです。「わたし、これになる!」。

翌日にはバレエ教室を調べ、両親を説得し、女優になるためのレッスンに取り組み始めた。その変わり身には担任の教師も驚いたといいますが、意思は固く、川崎市の昭和音楽大学のミュージカル学部へ進学します。大学では、「日本は狭い。視野を広げなさい」と声楽の講師の言葉に心を動かされ、姉と一緒にニューヨークを訪れ、初めて本場のミュージカルを見て驚きます。「観客も含め、まるで劇場全体が作品のよう…」ブロードウェーの魅力に一気に引き込まれます。

ブロードウェーへの第一歩

大学を卒業した2012年、ダンサーとして関東のテーマパークに就職。しかし2013年夏、4度目のニューヨーク旅行中に突然、「私が目指すのはここ!」と直感、帰国後すぐに留学の方法を調べ上げ準備に取り掛かります。しかしここで一番の問題が・・・。高校時代に一番嫌いだった授業は「英語」。ずっと敬遠していましたが、本気で覚えるなら「アメリカへ行ってしまった方が早い」と考えし渡米を決意します。

2014年4月、東京で「ブロードウェー・イン・ジャパン(BIJ)」という講座に参加。ニューヨークで活躍するパフォーマーを講師に招き、演技のレッスン、歌、ダンス、演技のレッスンを全て英語で行い、本場の空気感を日本で再現するワークショップ。初めて外国人のレッスンを受け、オーディションに応募する際の履歴書の書き方、面接や実技の対策などを学んだ。本場のショービジネスの世界で活躍する人たちに接し、「フレンドリーで謙虚な姿勢に感銘を受けた」といい、この時知り合った講師やスタッフとは渡米後も交流を深め、ニューヨークで活動の幅を広げる大きな力になっているそうで、その年2014年7月、ニューヨークへ渡ります。

「アジア人枠」を狙う

最初にぶつかった壁は、やはり英語の発音。歌やダンスがどれだけ上手でも、発音が英語を母国語とする人たちと同じに審査員に届かなければオーディションを通過できません。また、英語での感情表現は日本語と大きく異なり研究が必要。さらに、演技のオリジナリティーも求められ、オーディションで歌えるのはたった16小節。その中で審査員に「この人が演じるのを見てみたい」と思わせることができるかどうかが鍵。そして最も大切なのは、アジア人として舞台に立つということ。日本のミュージカルなら、白人のプリンセス役も全て日本人が演じますが、アメリカでは、アジア人ならアジア人役に選ばれるケースが多く、それを意識して役作りをできるかどうかが舞台に立つ近道でもあります。

7曲を仕上げて臨んだ二次審査

「ミス・サイゴン」はベトナム戦争末期のロマンスが描かれた、日本人にも大変人気の高い作品です。その公演が2016年秋に予定されていると聞き、渡米後初めてオーディションに応募しようと決意。2016年3月に一次審査を受け、ほどなくアジア人役「キム」「ジジ」の候補として二次審査の招集メールが届きます。しかし、二次審査までの一週間に7曲もの課題曲を仕上げなければならず、その日から毎日、歌と発音の特訓。自宅ではフィリピン出身の歌姫、レア・サロンガが出演するミス・サイゴンの映像を繰り返し見て、口や舌の動きを研究、本番が近づくと「ベッドでも歌が思い浮かんで眠れなかった」といいます。オーディションは必ず通過できる!と臨んだ二次審査では、午前10時から午後8時まで続く厳しい選考を経て、見事、ジジ役とキムの代役を勝ち取りました。

自身を役柄「ジジ」に重ねて

劇中のジジは、ベトナム戦争当時、首都サイゴン(現ホーチミン)の店で働くコールガールの1人。主人公のキムとの絡みや歌の場面も多い重要な存在です。ただ、大人びたセクシーなお姉さんというジジの役柄は、活発で明るく末っ子だった西岡舞さん(26)さん自身の性格とは真反対。このため、「ジジ」の視線や歩き方、感情の起伏などを徹底的に研究したそうです。そんな中で、「厳しい現実を生きながら、純粋で優しい気持ちを忘れない」「夢がかなわずもどかしさを感じている」という「ジジ」の心情に気付き、西岡舞さん(26)自身が置かれた立場に重ね合わせ役作りを深めていきました。舞台の稽古は2016年5月から4カ月間続き、彼女はマンハッタンの自宅からニュージャージー州の稽古場まで毎日、往復4時間かけて通います。

「伝わった」自分の言葉

公演は2016年9月9日~25日に計9回開かれました。終演後に観客が「ネーティブ・スピーカーだと思っていた」<我々と同じ英語が母国語だったのか>と言ってくれたことが嬉しかった。「自分の言葉が伝わった。今までやってきたことが間違っていなかった」と自信を深め、「120%の努力をすれば夢は絶対にかなう」と確信したといいます。

まとめ

「英語力ゼロ」からアメリカミュージカルの舞台をめざし、ゼロというよりもむしろマイナスからスタートして、アメリカのステージに立つことができた西岡舞さん(26)。夢のブロードウェー女優を目指し「さらにレベルアップしていきたい」と意気込んでいます。
次回の出演は「ジーザス・クライスト・スーパースター」に決まっており、公演はニューヨークのザ・シークレット・シアターで2016年11月、12月に計6回開かれ予定です。